2020.12.24 スマッシュ#48 第4回灰茶歌合戦


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人は何故歌うのか

人は何故歌を聴くのか

 

人類創生180万年

進化の過程で人類は

言葉よりも先に歌を発明した

 

ある時は喜びを

ある時は悲しみを

歌に込め

我々の先祖達は大地にその心を捧げてきたのである

 

時は2020年

全ての常識は脆くも崩れ去った

 

 

出口の見えないトンネルを歩く

我々に必要なものは

光だ。

 

歌は光

 

2020年を駆け抜けたミッドアウトの名曲達の夢の共演

 

今年一年お疲れ様でした。

今夜は全ての力を抜き

ただ歌に身を任せてください。

 

(2020年第4回灰茶歌合戦台本より抜粋)

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今年は激動の一年でした。

激動なんて言葉では片付かないほど

とてつもない未知の一年でした。

 

そんな中、この日がやってきました。

第4回灰茶歌合戦。

まだお聞きでない方、こちらの方から

ぜひ録音を聞いてみて下さい。

Radio ミッドナイトゲットアウト #658060315 - ミッドナイトゲットアウトスマッシュ公式 (@midnightgetout) - TwitCasting

 

 

ミッドアウトドームでの開催。

アナウンスがあった時私は耳を疑いました。

このコロナ禍の中、いけるのか?

トップを務める2人に話を聞きたい

そう思った私はコンタクトを試みたのですが

スケジュールがなかなか合わずに実現せずにとうとう

開催当日を迎えてしまいました。

 

ホールに入った私が目にしたものは

各席に設けられたアクリル板BOX

 

なっ!これは。

各席ごとにボックスに入ることになっているので飛沫が飛ぶことはありません。この手があったのか。

音楽界、エンタメ界の有識者たちも見学に来ていました。

これならば、いけるかもしれない。

いや、いける。

 

そして会場。

 

お客さんは受付を済ませそこで検温、名前の記入をし

その後ホールへの道の途中に設置された

臨時手洗いうがいステーションにて手洗いうがいの実施

そしてボックスに入るまでに他の人との接触を避けるため

一人一人入場。

全員が入場を終えるまで実に半日。

 

この徹底っぷりにミッドアウトチームの本気度合いが

覚悟が表れていました。

 

 

会場にはカメラが数台。全体を捉えるカメラ

ごうりん、マスチャーそれぞれのバストアップ

右アングル、左アングル、ローアングル、客席、審査員席とカメラが設置されています。

そうです、今回初の試みとして配信形式での配信も実施。

どうしても来れない、チケットを取れなかった、そんなミッドアウターに対する配慮もなされていました。

 

 

ブザーが鳴り、会場が暗転すると

観客席にいい緊張感が走ります。

いよいよです。

 

そして流れ始めた

スタートBGM

 

聖歌隊が歌う

「スマッシュのテーマ・レクイエム」です。

 

もうここで涙を流している観客もちらほら。

私もその1人でした。

ここに来るまでに、この日を迎えるまでに

皆、悩み苦しみました。

その悩み、苦しみが今、癒えていくような

いや、その苦しみや悩みそのものが光り輝きだす

そんなかんかくにつつまれていたのです。

 

冒頭で紹介したナレーションが流れます。

毎年毎年新録している手編みの文章です。

 

毎年ここでレポートしている私だからこそ

気づいたことかもしれませんが

ナレーションの中にいつもと違う毛色の箇所がありました。

 

「今年も一年お疲れ様でした」

 

そんな一文がナレーションの中に混ざっていたのです。

 

ちょっと待って

作家変わったの?

 

横にいたFMさつませんだい、楠元さんに聴いたところ

例年通り、ごうりんが書き下ろしているとのこと。

 

 

これは驚いた。

あの動物園男ことごうりんのお口から

他者への労いの言葉が出てくるなど。

 

今年は何かが違う。

これが、結婚なのか

これが、父になるということなのか

これが、地上波なのか

 

 

灰組団長・ごうりんがこの灰茶にかける想いが

伝わってくる瞬間でした。

 

さあ、すかさず舞台を覆っていた白い幕が落ち

その奥にはミッドアウト少年少女合唱団。

一人一人丁寧にアクリル板で包んでいるので

これだけの人数が集まっていても密とは言い切れない完璧な並び

そして合唱されたのは

 

「歓びのスマッシュ 第九番」

 

 

これを聞くと年末が来た

と感じるファンも多いことでしょう。

二筋目の涙が、一筋目の涙の跡を伝い、またこぼれ落ちました。

行けませんね、今日は涙がやけに流れます。

枯れてしまっては元も子もありません。

水分補給しながら楽しむとしましょう。

ゴクリ。

 

 

 

第4回灰茶歌合戦

 

 

タイトルコールの後、盛大な拍手が会場を包み

それに促されるように登場したのは

ごうりん・マスチャー両名です。

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私はオーラが見える人間ではないですが

ごうりんは灰色の

マスチャーは茶色の

オーラを身に纏っていたように思います。

泉の様に湧き出るそのエネルギー

彼らの笑力を具現化したものなのかもしれません。

いずれにせよ、とてつもない霊圧です。

立っているのがやっとでした。

 

審査員席にもズラリ

今年の顔たちが並びます。

 

倍の倍返しの男

ゴン沢直樹さん

 

大ヒットプロデューサー

G・Y・パークさん

 

ごごどん主演

鈴木剛平さん

 

 

この特別審査員ゲストの皆さんと

会場に駆けつけたミッドアウターの皆さん

そして今年初の試み

配信ライブで聴いている皆さんの

それぞれの点数の合計

 

その数値の大きい団が優勝となります。

 

去年優勝団の茶組団長マスチャーから

優勝旗が変換されます。

優勝旗がゆらゆらと揺れています。

会場は換気も徹底してあり

バカみたいにでかい扇風機が

会場に3台取り付けてあります。

私はその扇風機の下らへんの関係者席から

観戦していたのでステージ上の音は

あまり聞き取れませんでしたが

出演者たちの表情からは

良いOPになった。そんな空気が読み取れました。

(ミッドアウトドームはとても広い会場なので本当のところは表情も見えません。舞台上のごうりんマスチャーは豆粒のように小さかったです)

 

 

 

 

そんな中、いよいよ歌合戦が始まります。

灰組が勝つのか

茶組が勝つのか

全ミッドアウターが見守る中

いや、全音楽ファンが見守る中

最初に流れ始めたのは軽快な電子音。

そうです。

「ミッドアウトディスコンです。

 

#6バレンタインSPにて初披露されたこの曲

全ての恋する若者、いや、若者だけじゃなく

すべての恋する人類を勇気づけた名曲です。

 

レーザービームの照明

ピコピコとかわいい電子音で作られるアンサンブル。

長丁場になるからペース配分だけは間違ってはいけない。

自分の中の老師が語りかけてきます。

しかしダメでした、体が勝手に動き出し

アウターを脱ぎ捨て、シャツも破り捨て、気付けば

タンクトップ姿になり踊り出してしまいました。

 

 

それは他のミッドアウターたちも一緒だった様です。

踊りを完コピしているミッドアウターもちらほら。

一曲目だからとかは関係がないようです。

会場のボルテージは一気にMAXに。

アクリル板で包まれているのと、巨大扇風機の爆風の為観客の声は聞こえませんでしたが

会場全体の大合唱となったことは言うまでもありません。

 

 

対する茶組が最初の曲として持ってきたのは

「グレイトフルDAYSん」でした。

 

心地よいビートに体を揺らすオーディエンス

マスチャーがラップで観客を煽ると

観客もそれに呼応する様に応えます。

 

マスチャーが紡いだそのリリックに込められているのは

大いなる人間讃歌。

 

 #12ミッドアウト5周年スペシャルで初披露されたこの曲

 

生のライブは久しぶりだ、そんなリスナーも多かったことでしょう。

今年はさまざまなライブが延期になり中止になりました。

生身の人間が生み出す無限大のパワーと優しさ

それを表すにはこの一曲で十分でした。

そんな偉大なるニュースタンダード曲に会場は酔いしれたのでした。

 


灰組が2曲目としてチョイスしたのは

「ワンモイタイムワンモイチャンス」

アコゥスティックギターの優しい響き

そして美しいコード

 

先程の対決で鳴り響いた電子音、打ち込みの音とは打って変わり

会場全体を包む弦の旋律に会場はうっとり。

#26 親友・モイなおきとの突然の別れ

しかしその別れを乗り越えようとする等身大の主人公たちのメッセージ

きっと、どこかの空の下で

モイなおきさんにも届いたと思います。

 

モイ・カムバック

モイ・カムバック

 

その優しい三重合唱

ごうりん・マスチャー・気軽にフル楽器団長

三人となってしまった古垣団から

親友・モイさん、猛牛・タカリンへ

戻ってきていいよ、というメッセージには

なんの関係もない私ですら涙しました。

 

 

ワンマイの演奏後、暗転したステージ

再び明かりが止まるとそこには

六条一間のセットが組まれていました。

 

そこに佇む青年がスマホカメラの前で歌い出します。

そうです、茶組が次にお送りするのは
「おうちで攻撃表示」です。

 

#17、緊急事態宣言下での過ごし方は

誰もが戸惑ったことでしょう。

強制力はないものの、家にいてくれ

新しい生活様式の中どうしたらいいのか

どう攻めたらいいのかわからくなった私たちに

道を示してくれたのがこの曲「おうちで攻撃表示」でした。

 

「おうちに留まることは守備表示じゃない」

 

その言葉に励まされ、部屋のドアを固く閉ざす勇気をもらったリスナーも多かったはず。

 

曲の終盤マスチャーの合いの手

「ステイホーム」

「ディスタンス」

この言葉はエコーが大量にかかっていました。

それはつまり

何度言ったって言い過ぎなことはない

ステイホームは大事

ディスタンスをとってくれ

そのメッセージだったのです。

笑いの中に込められた誠実なメッセージに

我々はスタンディングオベーション

 

この時ばかりは敵のはずの灰組サイドからも

全員総立ちでの拍手。

 

今年だから生まれた、今年でしか作れなかったこの名曲の誕生を皆がまた追体験した瞬間でした。

 


会場を大いなる感動が包んだのち

舞台の巨大スクリーンには楠元さんのにやけ顔が

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灰組が披露したのはそう、ハナミズキン」です。

#27楠元さんゲスト回で披露されたこの曲。

 

一青窈のオリジナル版をも凌ぐ

新垣結衣カバーバージョンのハナミズキ

聞いてくれ!アレンジがいいんです!

と鼻の下を伸ばして言っていた楠元さん

 

そのアレンジにインスピレーションを受け

ごうりんが再構築した楽曲ハナミズキ

 

その再現度にはエロ部長の楠元さんのお口もあんぐり。

 

玄人たちに大人気の楠元さんゲスト回を彩った名曲の演奏

楠元さんの名言「査定させてもらいますよ」が頭の中で鮮明に再生されたミッドアウターも多かったのではないでしょうか。

 

 

ここで会場の天井から大量のハートマークの風船が落ちてくる演出。

流れてきたのは茶組の「ミッドアウトハート」です。

 

今回は特別に#9(ごうりんおめでとう)回のその当時の音源が流され

当時の感情、情景が甦ります。

ごうりんの突然の結婚発表。

その発表に感動した親友マスチャーからの

力いっぱいのエールソング。

いつもはボケてばかりいるマスチャーが

自分で作詞し、作曲したこの楽曲。

美しい男の友情に誰しもが涙しました。

 

無骨で、不器用で、ダサくて、カッコ悪くて

だけど

男の子っていいね。

 

この放送を受け、ごうりんマスチャーを題材とした

ミッドナイトベッドアウトというBLの同人誌が発売になったとか、ならなかったとか

その真偽の程は今となってはもうどうでもいい話。

 

当時の感動をも上回る感動に皆身を委ねました。

 

 

スタートから今までフルスロットルで演奏されてきました。観客も感動や拍手などの連続で

体がなんだか重いな、凝ってるなぁ、なんて思っていたところで
灰組が繰り出してきたのは「ミッドアウトヨガ」

#17でなんの告知もなく突然始まりそして何事もなかったかの様に消滅したこのコーナーは

ミッドアウトメインの2人ですら忘れ去っていました。

灰茶歌合戦での戦いにおいて忘れ去られているということは大いなるアドバンテージになります。

記憶に残っている名曲は素晴らしいですがどうしても記憶に残りすぎた為

脳が笑いすぎでバーンアウトしない様に無意識に防御反応を起こします。

しかし忘れ去られているその曲は

我々の脳髄が全くのノーガードの状態で殴ってきます。

効かないはずがありません。

不意打ちで流れたこのミッドアウトヨガにやられ

ふらふらになったミッドアウターも多かったはず。

うめき声の様な「ミッドアウトサイコー」という声が

ミッドアウトドームのあちこちから立ち上がりました。

 

 

空気が完全にヨガに持っていかれたミッドアウトドーム。

次の演奏曲は誰がきても辛いな、と専門家は言います。

そんな難しい状況の中茶組マスチャー団長が指名したのは

「ステキダネン2020」

 

素敵だねん2020といえば灰茶の前の週のミッドアウトスマッシュ#47

ティーダオブザイヤーで披露された楽曲。

 

先程、記憶に残っている曲は灰茶での戦いにおいて

不利だと言う話をしました。

前の週に放送されたこの曲は悪手では!?

そう思ったバカたちもSNSでは見られました。

 

見誤ってはいけません。

先程の灰茶、記憶に残ってる曲不利論の文末には最後にこう一言添えられています。

 

"ただしそれは並の曲ならば、の話だ"

 

と。

 

 

素敵だねん2020はそこらの雑魚曲、並曲とは比べものにならないくらいの化け物曲。

 

会場の空気がまるまるうちに変わっていきます。

演出も素晴らしかった。

会場の中央に登場した巨大スフィアから映し出されたのは

ザナルカンドのプロジェクションマッピング

ニシゾノティーダワールドのキャラクターが

次々と映し出されます。

そして舞台上の巨大スクリーンには

ニシゾノティーダオブザイヤーに選ばれた

ピンクウォッシングさんの

「スチャッ」のネタの文章が映し出されます。

 

ヨガ一色だった会場はすっかり

ザナルカンド一色に。

 

そしてここで前半終了のホイッスル。

灰・茶、どちらも観客を魅了し

甲乙つけ難い展開。

 

途中経過の点数は

灰組685点

茶組685点

全くのドロー!!

 

 

勝負の行方は後半戦に持ち越されました。

 

 

 

さあ、熱戦が続く中

番外編というものが始まります。

灰組、茶組、とかかれた大きな弾幕は一度降ろされ

ごうりんとマスチャーがステージ中央に集まり

話し始めます。

 

ミッドナイトゲットアウトシリーズといえば

そのOP曲にも定評があります。

長年連れ添った"ハイパー"の屋号を離れ

2020年、スマッシュとして生まれ変わった

ミッドアウト。

 

今年初頭、そのオープニング曲を作る

という企画がありました。

 

張り切ってオープニング曲をつくるごうりん

しかし、いいものを作りたいという思いが

交錯し、もっといいものはできないか

こんなふうにしてみたらどうか?

あんなふうな曲みたいにできないか?

マスチャーの提案に奔走するごうりん。

そんなことをしているうちにオープニング候補曲は

8曲もできてしまいました。

 

その8曲で行われた壮絶なトーナメント

その戦いは熱戦のあまり2週に跨って放送することに。

2020.3.12 スマッシュ#8 いけるパソ - ミッドアウト放送後記ブログ

2020.3.19 スマッシュ#9 ごうりんおめでとう - ミッドアウト放送後記ブログ

現在では当たり前に流れているオープニング曲

旧名スマッシュのテーマ候補曲7は

これほどまでの激戦を勝ち、現在のポジションを築いたのです。

敗れ去った友の想いも背負い、そりゃ、心に響くはずです。

 

毎週毎週テイストの違う曲を作り続けたごうりん

それは最大限に導き、引き出すマスチャー

 

「いいコンビだ」

 

隣にいたFMさつませんだい楠元さんがボソッと呟いたのを

私は聞き逃しませんでした。

 

 

 

さあ、番外編テーマソングの歴史振り返りが終わり

灰茶歌合戦は怒涛の後半戦へと突入。

 

後半戦は曲披露の順番が入れ替わり

茶組先行、灰組先行となります。

 

番外編の間、フィールド整備も行われ

ニュートラルな状態に戻ったミッドアウトドーム。

流れを掴むのはどちらだ。

 

 

ステージには大量の花が飾られていきます。

花には「ちひらーファン有志一同」の文字

そうです

茶組が繰り出してきた曲は

「すきすきマーチ2020」

 

全ちひらーが勃…盛り上がった中村千尋さんらゲスト回

そのエンディングで披露された

ひごさつまの人気曲すきすきマーチ

その曲の歌唱が始まるや否や

暴走世直し夜間超特急ことマスチャーがマイクを持ち

全パート歌い出したあの時。

音楽というのは不思議です。

 

その時、その時の情景、気持ちが

蘇ってきます。匂いまでしてくるようです。

 

観客席のちひらー達も目をうっとりさせ

勃…心を躍らせているのが

こちらにも(視覚的に)わかりました。

 

マスチャーの歌声と歌声の隙間から漏れ出る

中村千尋さんの美しい声が会場を包み込んだ後

 

観客席ではサングラスにバンダナ姿の男たちが

TAKESHIと書かれた横断幕を掲げています。

 

そうです

#34役所TAKESHIアニキと作った名曲

幸せになろうよん」です。

 

ステージ上には

TAKESHIアニキを慕う仲間たちが続々と集まってきます

福山雅治氏、井上陽水氏、吉川先生、アントン、お腹渕壊氏の姿も。

豪華スターたちによる夢の共演にいやがおうにも盛り上がる会場

 

最後はみんなで大合唱。

観客席も右に左に手を振り

作り上げた大きなウェーブは圧巻。

この日のハイライトの一つと言っていいでしょう。

 


そして天井が開き満天の夜空が顔を見せます。

ミッドアウトドームの天井は開閉式になっており

ドームを借りるときのオプションとして

天井の開閉が一度だけ使用できます。

その使用料金だけでも500万と言われており

その料金はクラウドファンディングで募られました。

残念ながら目標金額を大きく下回る3510円しか集まりませんでしたが

ドームの支配人の小粋な演出。

ドームの天井は3510円分だけ開きました。

 

実に全開時の約1500分の1ほどの開き具合でしたが

バスケットボールが夜空に飛んでいくには十分なスペースでした。

 

そう、曲は

「ヘディング家族愛のテーマHBエディション」

#39マスチャー誕生日SPで披露されたこの楽曲。

 

オペラ調の2人の歌唱は全ての生命の始まりを祝福します。

マスチャー36度目の産声がおんぎゃあおんぎゃあと

ミッドアウトドーム上空に響き渡りました。

 

全ての生命はあなたの兄弟

僕たちはひとりじゃない。

 

改めてその意味を感じられた感動的な一コマ。

この日のハイライトの一つと言えるでしょう。

 

ミッドアウトドームの天井が完全に閉まり

カチッと音が鳴ったとき

頬に冷たいものがペタッと当たりました。

 

つばかな?汚ねえな。

 

いえ、全ての客席の四方はアクリル板BOXに仕切られているので飛沫などは飛びようがありません

 

上!?

 

もう一度私は天井を見てみました

そう、スプリンクラーが作動しています。

ミッドアウトドームの5DX MAX

体験型でライブや音楽を楽しませてくれます。

 

雨とくればこの曲。

梅雨の時期に演奏されたあの名曲

「もうミッドアウトしないなんて言わないよ絶対」

 

そのイントロとごうりんのセリフが流れ始めました。

待ってましたと会場全体の温度が一段階上がったのが肌に伝わります。

#21(ごうりーん誕生日)で披露されたこの楽曲。

 

曲というよりは一般の映画の様に、心情の変化

成長、冒険、友情、恋、物語がギュッと詰まっています。

 

そういえば、ミッドナイトゲットアウトのファン

つまりミッドアウター(今更説明不要ですねwww)

達の間でごうりん派、マスチャー派、推しはどちら

なんて話をあまり耳にしません。

これほどまでに女性人気のあるコンテンツなのにも関わらず、です。

それが不思議に思っていたのですが

この曲「もうミッドアウトしないなんて言わないよ絶対」を聞いてわかったのです。誰しもが心に小さなごうりんと小さなマスチャーの二面性を持っているんだ、と。

だから、ある時はごうりんに、ある時はマスチャーに感情移入してしまう。

 

何度も聞いたはずなのに

結末は知っているはずなのに

ちゃんとごうりんとマスチャーが仲直りできるのか

毎度ハラハラさせられ、最後には感涙せずにはいられないのです。

 

 

さあ、いよいよ茶組のトリ曲となりました。

ステージ上には

スマッシュのテーマオールスターズの姿がずらり

ステージ上のバミリ一から一ミリもずれず並んでいます。

演奏されたのは

「ミッドアウトスマッシュのテーマ オールスター編」

 

歌というのは不思議です。

同じコード、同じ旋律、同じ言葉でも

ひとたび歌う人が変われば

ガラッと表情を変えるのです。

 

中村千尋さん、ZiKUさん、大田誠師さん

楠元さん、役所タケシさん

そこにごうりん、マスチャー

みんなの声がそれぞれのスマッシュのテーマを奏で

まるで虹の様に私の心を照らしました。

 

先ほど番外編

スマッシュのテーマ変遷のときに

聞いたプレーンバージョンもシンプルで味わい深いのですが

こちらのバージョンは深みが何重にも重なった

ミルフィーユの様に私の胸を打つのです。

 

 

誰もがミルフィーユを食べたいな、なんて

小腹が空いてきた頃

とうとう、灰組の楽曲が演奏されようとしていました。

大トリ

「フレンズ」です。

 

この曲について、あーだこーだ言うのはそれは野暮です。

ミッドアウトとフレンズ達の絆はもう皆さんも知ってのことでしょう。

この曲を得たものが、灰茶を制す。

そんなことすら前評判で言われていたくらいです。

 

それくらいミッダーにとっても、スタッフにとっても

大切な大切な楽曲。

そんなフレンズが会場に流れ、涙せずにいろというのはそれは無茶な話です。

外の警備員たちの報告によるとミッドアウトドームの周りには

シカ、たぬき、リス、コロンちゃん、犬

アルフ、ドギーハウザー、うさぎ、亀、シカ達が

どこからともなく集まってきたといいます。

全ての生き物達にとって、この曲は故郷の様なものなのです。

 

ある屋根の下、夫婦喧嘩をしていた夫婦の口論が

ある法廷での人々の争いが

ある戦地での兵士たちの睨み合いが

SNSでの悪口が

 

この曲の時間だけは止んだと言われています。

我々の知らないところですんなりと

奇跡は起こっています。

 

そんなことはつゆしらず

ただただ感動に身を包まれたミッドアウトドーム

 

灰組、茶組の全ての演目が終了しました。

 

 

 

観客が一つになった、なんて言葉がありますが

その逆かもしれません。

ドームに集まった全ての人々がそれぞれ

1人の人間として肯定された

 

それぞれがそれぞれのスタンダードを胸に

1人の人間としてこの世に今立っている

そんな感じがしました。

故に、バラバラでも何の問題もないのです。

観客の皆さんに教えてもらいました。

感謝しています。

 

そして注目の審査結果発表。

灰組団長ごうりん

茶組団長マスチャー

出し切ったいい顔をしています。

 

審査員、会場のターたちの

灰組、茶組それぞれの得点は

1350点の完全ドロー。

 

こんなことあるんでしょうか。

つまり、これはミッドアウト灰茶ルールブックにのっとり

最後の最後の結果は配信ライブで楽しんでる皆さんの投票で、とのこととなりました。

前代未聞の事態にスタッフルームにも怒号が飛び交います。

 

果たして

 

音楽の神が振り向くのはどっちだ

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灰組優勝!!!!

 

灰色の紙吹雪が舞台上に舞い降り

灰色の花火が夜空を彩ります

(ドームの中なので見えなかったですが)

 

 

 

"フレンズ"を有する灰組が今年は有利なんじゃないかと

AIを利用した予想サイトなどでも議論されていましたが

蓋を開けてみれば熱戦!!

茶組も相当凄かったです。

 

 

漆黒の優勝旗が審査委員長の鈴木剛平さんからごうりんへと手渡されました。

 

ここで2度目の灰色の紙吹雪!!!

 

茶組のマスチャーも拍手を送ります。

 

 

そうです、戦いが終わればノーサイド

互いが互いの健闘を称え合う

真のデュエリスト

 

そして、ごうりんのスピーチ。

ミッドアウターやフレンズ

スタッフやマスチャー

家族への感謝の念が語られ

そして

戦いは終わった

War is over

と締めくくりました。

 

 

ごうりんとマスチャーが互いに手を繋ぐと

どこからともなく鈴の音が。

 

まさかのサプライズ

最後の最後に、なんとごうりんマスチャーが

一緒に曲を披露してくれることに!!

 

 

演奏されたのは

「HAPPY X'MASン」

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まさかのxmasプレゼントに

ミッドアウターも全員スタンディングオベーション

皆の涙が地面を濡らし

やがてそれは川となってそして海へと流れでました。

そうしてまた雨となり大地に降り注ぐ。

 

鳴り止まない拍手の中、深々とお辞儀をする

ミッドアウトの2人。

この場面、この時に立ち会えた自分が

誇らしく思えました。

 

拍手は三日三晩鳴り続け

今でも鳴っている夜もあるとか。

 

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ミッドナイトゲットアウトは基本的にただ

ごうりんとマスチャーが話したくて話しています。

話したいことを話しています。

 

そうして作ったこの小屋に

少しづつ人が集まり、今夜もいま

同じ時を過ごしています。

 

コロナはとてつもない変化をこの世にもたらしました。

だけど、この小屋はびくともしてません。

傷一つついていません。

 

世界が変わろうと

あなたが変わろうと

この小屋はここにあります。

 

いつでもどうぞ。

 

ミッドナイトゲットアウトスマッシュ

今年1年間有難うございました。

来年もここで笑っていたいです。

 


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