2022.12.29 スマッシュ#150 灰茶歌合戦2022

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3時間半の怒涛の放送。

灰茶歌合戦2022

〜スマッシュオールタイムベスト〜

 

 

聞いていただきありがとうございました。

おかげさまで素晴らしい放送になりました。

メール、コメント、とても心強いですいつもありがとうございます。

 

サイレントリスナーの皆様におかれましても

いつもありがとうございます。

心の声、しかと届いております。

 

 

 

さて、今大会を振り返っていくわけですが

まだ聞いていないという方は是非

ミッドナイトゲットアウト#150灰茶歌合戦2022〜スマッシュオールタイムベスト〜 - ミッドナイトゲットアウトスマッシュ公式 (@midnightgetout) - TwitCasting

こちらで生の体験をすることをお勧めします。

 

 

文章から得られる体験など陳腐。

実際に音を浴び

ごうりん、マスチャー、楠元さん、あおまる

みなと喜びを共有する

これが一番素晴らしいことだからです。

 

 

 

 

 

そして以下にはネタバレを含みます。

まだ今年の灰茶未体験の方は

戻るボタンをめり込むほど押すことを推奨します

 

 

 

 

 

では、大会セットリストを確認してみましょう。

 

 

 

1.ご 梅雨が始まるよ
2.ま 地上の星

3.ご 恋ん
4.ま できっこないをやらなくちゃいけないせん
5.ご ふみきりん 
6.ま なついろん 
7.ご 素敵だねん2022
8.ま ティーダオブライフ
ブレイクタイム1 ジングル集2022
ブレイクタイム2 ごうりんすいっちのテーマ
9.ま フレンズ完全版
10.ご RAINBOW 
11.ま 謎ん
12.ごもうミッドアウトしないなんて 
13.ま すきすきマーチ2020
14.ご しあわせになほうよん
15.ま 5の夜 
16.ご 1/2ん 
17.ま 銀河鉄道99 
18.ご ミッドナイトゲットアウト

ラスト ミッドアウトサンバ2022

 

 

 

総勢19曲

いや、ジングル集など入れれば

30曲は流れただろうという今回の灰茶。

 

凄まじい情報量に

倒れる人が現れてもおかしくないなという

状況でした、しかし誰も欠けることなく

最後まで走り切れたことは

とても素晴らしかったと思います。

 

 

ではここでもう少し詳しく

対戦を見ていきましょう。

 

1.ご 梅雨が始まるよ S126
2.ま 地上の星 S138

今年も誕生日ソング対決です。

 

スマッシュオールタイムベストと銘打って

行われた今回の大会でしたが

お互いの組の最初を飾ったのはなんと

今年の新作。誕生日曲でした。

 

ごうりんの誕生日といえばごうりんが怒って

出ていってしまうのが通例。

そして出ていくところの描写からシームレスに

曲に入っていきます。月9もびっくりの

ドラマチックな演出に会場は熱狂。

 

今回は仲直りできるのかな?

 

祈るように皆が見つめる中

10点の槇原のモノマネ歌声が響き渡ります。

 

"たくさんのことを話してきたけど
まだまだ僕たち笑ってられるよね"

梅雨が始まるよ 歌詞より一部抜粋

 

 

なんとか今年も2番あとの間奏で仲直り出来、最後の大サビを2人一緒に歌うことができました。

 

これにはミッドアウトドーム10000人も万雷の拍手です。

涙するものも後を絶ちませんでした。

 

 

 

対するマスチャーの誕生日曲は

地上の星

 

宝の地図に書かれた宝を探しにみんなで出かけるアドベンチャー企画。最後の最後に辿り着いた宝、それは満天の星。

しかしリスナーたちは言います。

いや、こんな満天の星よりも輝くものがある、それはごうりん、マスチャー、あんたたち、地上の星だよ、と。

 

"スマホ前のリスナー
ラジオ前のリスナー
みんなここにいるよ
離れた場所にいたとしても"

 

"ミッドアウター達も
2人と共に
各地でうんと輝くよ"

地上の星ン より一部歌詞抜粋

 

2人という星

2人の主人公。

 

あくまでミッドアウトの

パーソナリティは2人ですが

リスナーたち

そしてリスナー、一人一人が普段生きてる日常。

 

 

そう、一人一人が輝く星なんだと

訴えかけてくる感動的なナンバーです。

 

みんなではしゃいで波打ち際で水を掛け合ったこと、決して忘れないよ。

 

 

 

この対決は甲乙つけ難い。正直、好みでしか語れない部分なのは多くの人も認めるところだろう。

だが筆者こじんとしてはここは茶組、地上の星ンに軍配かなと思う。ごうりん生誕祭はパターンが決まっており、ある程度の流れが予測されてしまうところがある。しかし地上の星ンは二ヶ月前の放送なのにも関わらず、どんなんだったっけ?とノーマークであった。見えない角度から飛んできたパンチが脳を揺さぶった。

そのわずかな差かな、と思う。あくまでこれは個人的な見解なのであしからず。

 

 

そして対決は次のラウンドへ。

 

 


3.ご 恋ん
4.ま できっこないをやらなくちゃいけないせん

 

ゲストにきている楠元曲対決だ。

 

 

恋ンはガッキー結婚の報を受けてくすもとさんを励ます回に歌われた曲。

 

 

できっこ、は逆にもっともっと攻めていそうぜ、というくすもとさんからのミッドアウトへ激励の曲。

 

 

ミッダウ的、ミッダウ的!というコールは会場を完全に一つにした

 

 

どちらの曲でもくすもとさんは爆笑。

自分が歌ってる姿が好きで好きでたまらないのだ。

 

 

この対決も甲乙つけ難い。

正直、最後は好みの問題かなと思う。

だがあえて、私がもし審査員だったらと仮定して

審査するのであればこの対決は灰組、恋ンを推したい。

 

 

なぜか。

それは恋ンという曲がもつ

"寸劇の持つ物語性"

できっこ〜はパワーあふれる曲だが

常に前を向いたストーリーで

とてもシンプルに仕上がっている。

(その分わかりやすく、盛り上がりやすい

一体感を得られやすいというメリットも)

 

しかし恋ンはどうだろう。

くすもとさんが笑顔を失い

歌い始める序盤

仲間(この場合、言わずもがなごうりんとチャーマスのことだ)

が現れ、3人でもじもじくんのように人文字で

寿という字を描こうという場面。

しかし、間奏時点ではこれは失敗に終わる。

だが、人文字は失敗しても、くすもとさんを笑顔にするというミッションは成功する。

 

ここから怒涛の大サビだ。

 

大サビでの盛り上がり、そしてアウトロ

大どんでん返し、くすもとさんの涙から咲いた笑顔の花が点となり、寿という字が完成する。

 

 

劇的なラストだ。

 

このドラマチックな展開力が恋ンにはあった。

 

 

"今ならいける!

せーの!

(三人)寿!"

恋ン より一部セリフ抜粋

 

 

3人が人文字、寿を完成させるラストシーン

傷ついたクスモンが

寿という字でガッキーを祝福する

感動的な場面だ。

 

 

次の対決を見てみよう。


5.ご ふみきりん s1
6.ま なついろん s2

 

 

 

スマッシュのど初期。

というか一話、二話からの

オープニング曲対決だ。

 

ミッドアウトがハイパーから

スマッシュになり、そのテーマソング決めが

ど初期の放送の核をなしていた。

 

ミッドアウトハイパーのテーマは

みんなから愛された素晴らしいオープニングテーマであり、これ以上のものはできるのか?

正直、製作者のごうりんもプレッシャーを感じていたと思う。

 

そうして作られたのが

ふみきりん

 

 

そして

 

 

なついろん

 

 

さらにこのあとも試行錯誤は続く。

 

 

ふみきりんはいぶし銀な渋いナンバー

アコギの音に添えられた高音のサビは極上。

しかし、一方で少しとっつきにくい

印象もある。

 

そうして、誰もに愛される

わかりやすい曲をとの

マスチャーからの要望に応えたナンバーが

 

なついろんである。

 

 

 

"もうちょい右だ、もうちょい右だって

 

いやいや、左だ、左に流れてる

 

ボールの行方は浜風だけが知ってた"

 

 

 

踏切んを聴き終わった後絶賛していた楠元さんも

このなついろんの持つ破壊力には

お腹痛いくらい笑ってしまう始末。

 

 

この対決の軍配は

なついろん、にあがったと言わざるを得ない。

なにせ、破壊力がすごい。

 

ベースにある

夏色という楽曲のもつキャッチーさ。

 

しかしその上に、なぜそれ乗っけた?

という型にハマらない歌詞。

マスチャーからの要望を

そのまま歌詞にしてしまう滑稽な様子。

 

どれをとっても完璧だ。

 

茶組がリードか、そんな空気がドームを包み始める。

 


7.ご 素敵だねん2022
8.ま ティーダオブライフ

 

 

 

 

ニシゾノティーダレギュラーコーナー終了。

 

 

その一報は皆に衝撃を与えたことは

誰もが疑わない事実だろう。

 

 

ティーダ北京オリンピックのテーマとなった

素敵だねん2022

レギュラーコーナー引退セレモニーで披露された

ティーダオブライフ

 

 

どちらも、涙なしには語れない曲。

感動にドームが包まれた。

 

 

ここの採点は一番難しかったと言ってもいい。

なにも灰茶歌合戦の採点基準は"面白かった"だけでは済まされないからだ。

感動した、いい曲だった。

そしていいもん見せてもらったわ。

こういう気持ちが今大会の後半戦カギとなってくることをこの時の私はまだ知らないのであった。

 

 

ここは筆者の採点ではドロー。

甲乙つけ難い感動がそこにあった。

裏を返せば、決め手がなかった、とも言える。

それだけ拮抗し、それだけ似たキャラの歌だったということだ。

 

さて、ここで前半戦が終了。

中間発表では茶組が一歩リード。

筆者の独自の採点とほぼ同じであった。

大差ではないが、茶組が灰組に勝つ。

このまま逃げ切れるか。

灰組のごうりんの目は死んでいない。

なにか、なにかやらかす男の目だ。

 

ここで
ブレイクタイム。

 

 

ジングル集2022が披露された。

この曲たちは合戦の対象曲ではないため

両陣営、とてもリラックスした状態で

曲に身を委ねていたのが印象的だ。

 

オープニングBGMの後に流れる恒例のジングル

通常"ちまたに噂のジングル"

略して"ちまグル"

 

本当にちょっとしたジングルだけど妙に頭に残る

シンガーソングライターとしてのごうりんとは

また違う作風。

このジングルコーナーのファンを公言するリスナーも多く、ここだけを集めたCDはよ!との声は後を経たない。

一年分、並べてみると12作。

本当に多様かつコミカルな作品群。

短編小説を読み終わったような

不思議な気分になった。

来年もきっと楽しませてくれるに違いない。

 

 


ブレイクタイム2 ごうりんすいっちのテーマ

 

 

 

今年から始まった隔週コーナー

女将とごうりんスイッチのコーナー。

 

今回はそのごうりんスイッチのテーマを

みなで聞いた。

あらためてBGMだけを聞いてみると

騙し絵のような、トリックアートの中にいるかのような不思議な感覚を覚えるのは筆者だけではなかったはず。

 

ジングルとも通ずる、中毒性のある

裏わかまつワールドを存分に堪能した

ハーフタイムブレイクショーだった。

 

さて、灰茶は怒涛の後半戦へと突入する。

 

 

後半戦は先攻後攻がいれかわり茶組から。


9.ま フレンズ完全版
10.ご RAINBOW 通算300

 

オンラインフェスの曲対決

これは説明不要の名曲。

筆者の中ではレットイットビー

ウィーアーザワールド級の名曲と

言っても過言ではないと思う。

 

フレンズたちの個性と個性

それらが奇跡の調和を見せたフレンズ

 

希望の見えないこの時代の中で

一筋の虹となって光を照らしたレインボウ

 

奇跡のような曲の対決に

リスナーたちは息をするのも

忘れるほどだった。

 

救急車が3台駆けつける事態となり

現場は騒然となったが

なんとかみな無事回復し

救急車も帰って行った。

 

きっとのちに語り継がれることになる

事件の一つだろう。

 

"途切れていいよ
忘れていいよ
また繋がるよ
ねえレインボウ"

レインボウ より一部歌詞抜粋

 

 

この対決の甲乙をつけることほど野暮なことはない。私にできるのは惜しみない拍手を送ることのみだ。

 


11.ま 謎んS89 

 12.ごもうミッドアウトしないなんて s21

 

誕生日曲対決再び。

人気の誕生日曲の中でも屈指の人気を誇る

2曲がここでぶつかることとなった。

 

謎ンのスリル満点のサスペンス感

 

もうミッドアウトしないなんて〜の青春ラブストーリー感

 

 

コナンとオレンジデイズが同時上映されたような状態に、リスナーたちのハートはブレイク寸前。

 

これを審査しなきゃいけないのか。

なんて審査員に酷な番組だろうか。

これは完全に好みの分かれるところだが

筆者の採点では

 

謎ン95点

 

もうミッドなんて94点

 

といったところだろう。

解説させていただく。

 

構成は完璧。

ただこれは好みの分かれるところで

万人に好かれるストーリーなのはやはり

もうミッド〜の方ではないだろうか。

会場のウケも申し分なかった。

 

ただ、やはりここは賞レースだということは

忘れてはならない。

ボケ数でいうと、やはり謎ンに軍配が上がる。

 

謎ンは開始1秒から右、左、とナンセンスなギャグが放り込まれる。

 

ストーリードラマ仕立ての分、もうミッド〜の方はボケ数を稼ぎにくかった(真面目なストーリーという名のボケなのだが)

 

 

やはりそこの、笑いを撮りにいく、という姿勢。

そこの差が一点、しかし大きな一点のように筆者は感じた。

無論、異論はあるだろう。

ここでまた少し茶組がリードを広げた。

 

 

 


13.ま すきすきマーチ2020s14
14.ご しあわせになほうよんs32

 

 

続いての対決は

ゲスト回対決だ。

 

中村千尋さんを迎えてのすきすきマーチ2020

役所タケシを迎えてのしあわせになろうよん

 

 

これまたどちらも壮大な作品だった。

 

ここでマスチャーから衝撃の裏話が飛び出した。

間奏などでの掛け合いはそれぞれ撮ってるのに

その場で本当に話してるみたいだ、と。

 

 

確かに、このラジオは皆がリモートで作業する

モートラジオなのは皆ご存知だろう。

なのでそれぞれの場所で録音してるのは容易に想像がついたはずだ。

 

なのにだ。

 

なのに、それが一つも浮かんでこなかったのは

そこでメンバーが話してるとしか思えないような

その臨場感に他ならない。

 

さらに驚きの事実は続く。

ごうりんが言う

 

台本なく、まさとが喋ってきて

それに合わせてる。

 

 

異次元のような話だ。

ミッドアウトの歌といえば

間奏での掛け合いも魅力の一つ。

 

そのやりとりがまず台本にないもので

その場で考えられたものだと。

いわばマスチャーのアドリブ。

 

そしてそれにごうりんが合わせるように後から

声を吹き込む。

 

するとどうだろう。

 

我々の脳内には

二人がステージでマイクを持ちながら

喋っている様子がありありと映し出されるのだ。

 

 

天才と天才。

 

 

しかし考えてみれば彼らは

エチュンドの民。

 

アドリブでのやり取りはお手のものなのだ。

まして、録音できるなんて

いいんすか?という余裕っぷりである。

 

 

改めてこのラジオは天才が作っているものなのだと痛感させられる裏話だった。

 

これを知ってからもう一度

灰茶を最初から楽しむのも面白いかもしれない。

それくらいの衝撃が心に走った。

 

 

"まさと、2番は僕らで歌うから

そうそう、しっしっ

しっしとはなんだ君

キャー!"

すきすきマーチ2020 より一部セリフ抜粋

 

 

タケシくんのモノマネのレパートリーの広さ

中村千尋さんの癒しボイスとマスチャーとのやり取り

 

どれも素晴らしいものだった。

ここは筆者はすきすきマーチに軍配をあげたい。

 

男性ボイスが続き、女性の声はとても新鮮に思えた。順番の妙もある。

もしこの楽曲が一曲目にあったらばまた違った評価になっていたかもしれない。

しかしその運をも味方につけたすきすきマーチ2020。

ひごさつまファンのみならずとも唸らずにはいられない、素晴らしい演奏だった。

 

 


15.ま 5の夜 s63
16.ご 1/2ん s100

 

さあ、続いての対決は数字対決。

ミッドアウト5周年に披露された5の夜と

スマッシュ100回に披露された1/2

 

 

 

この2曲に共通するのは

若さ、青さ、純情、またその儚さ

というものだと思う。

 

5の夜を聞いて

若かりしヤンチャしていた自分が

蘇ってきた人も多かったと思います。

何者でもなく、何も持ってない

ただ、時間だけが、自由だけがあり

エネルギーを持て余していたあの頃。

 

そして1/2ン

淡く純情な恋心を抱いていたあの頃。

異性への憧れ、早く大人になりたい自分と

大人へと一歩踏み出すのが怖い自分。

その両方で揺れる恋心。

 

胸が締め付けられるような気持ちになった方も多かったのではないか。

 

 

 

今風な言葉でいえば"アオハル"の象徴のような

そんな二曲の対決。

これまた審査員たちを悩ませた。

頭を抱えるもの、天を仰ぐもの

麺を啜るもの、空気の代わりに麺を啜りし者

様々だった。

 

筆者の採点ではここは僅かに5の夜に多く点を入れさせてもらった。

曲としての魅力は互角。

だが5の夜には茶番がたっぷり含まれており

そこのストーリー性、情景描写への感情移入という点が強かった。

1/2ンは飛天御剣流の技の羅列にとどまっていたところが(そこが良いところでもあるのだが)

筆者の中では点数差に繋がってしまったかなと思う。

 

しかし見事というしかない二曲には

惜しまない拍手を送りたい。

 

 

"あっという間の5年間だったと
10年後も言いたい
そのときは本当の
15の夜"

5の夜 より一部歌詞抜粋

 

 

 

とうとう互いの組、最後の曲となった。

二組ともエース級の大御所を投入する

最後にして最大の見せ場


17.ま 銀河鉄道99 #99
18.ご ミッドナイトゲットアウト

 

去年の灰茶歌合戦での大トリ曲

銀河鉄道99(ツーナイン)

 

去年11月に行われた現地生放送で披露された

伝説のセルフタイトル曲

"ミッドナイトゲットアウト"

 

激しい二曲の真正面からの激突。

力と力

技と技

覇王色の覇気同士のぶつかり合いは

ドームの天井を貫き

天の雲が真っ二つに割れた。

 

(のちに令和の空モーゼ現象事件として語り継がれることとなるのはまた別の話)

 

 

銀河鉄道99の持つ、ファンタジー

ロマン。

誰もがうっとりと星空を眺め

夢の銀河旅行に浸っていた。

 

まだだ、まだ何も成し遂げてなどいない

 

マスチャーの目からは泪が溢れ出た。

 

いや、マスチャーだけではない

ごうりんの目にも楠元さんの目にも

アオマルの目にさえも泪が確認できた

 

 

筆者は思った。

茶組の勝ちだ、と。

 

 

しかし灰組のトリ曲、

"ミッドナイトゲットアウト"

が流れ始め、会場の空気が一気に変わる。

 

 

この曲には笑い要素がない。

ロマンもない。

もしかしたら、夢もないかもしれない。

 

裸一貫、ごうりんとマスチャーが立ち

歌っているだけだ。

 

 

すっぴん、か。

 

やる、やらないじゃない

全てを受け入れて

やるしかないと決めた男たちの

力強い眼差し。

 

 

ミュージシャンであるごうりんはまだわかる。

彼は18歳の時から、いやギターを始めた16歳の時から常に音楽の道をひた走ってきた。

その経験値、潜り抜けてきた場面

その全てがこの演奏に宿っている。

 

問題はもう一人の横にいる男・マスチャーである。

俺はミュージシャンじゃない、という負い目

引け目が一切ない。

それどころか、俺がやる、俺に任せろ、という

力強い眼差しでハーモニカを鳴らしている

(ハーモニカ自体中学生以来吹いたことがなかっただろうし、中学の時も人前で吹くなんて機会はなかったはずだ)

 

彼の姿を見ていると、音楽は技術や経験でやるものではないと思い知らされる。

技術や経験は一要素に過ぎない。

一番大切となる核

それは覚悟だ。

 

 

どういう結末を迎えても

どういう道を歩むことになっても

受け止めるぜという覚悟。

 

 

 

二人が歩んだ今までの道のりが

(それはミッドナイトゲットアウトという意味にとどまらず、中学生の頃から続く、二人の友情としての意味を含めて)

彼らを強くし、成長させたのだろう。

 

 

 

"ミッドナイトゲットアウト"

 

 

の演奏が終わった後

全ての人がスタンディングオベーション

その曲を讃えた。

 

この対決を、この曲たちを審査するなど陳腐なことだ。

だが、陳腐なりに筆者の審査を述べさせてもらおう。

 

 

優勝は灰組だ。

 

 

 

実際の審査も、筆者のものと一緒で

灰組の逆転勝利となった。

一曲のパワーが全てを凌駕した瞬間だった。

 

 

 

クイズ番組でよくある、最後の問題は

1億点入ります。

おい、今までの意味ないやんけ、の

アレだ。

アレが本当に起きてしまった形だ。

 

 

"過ぎ去った日々に意味をつけるのは「今」だ"

 

 

灰茶歌合戦は過去に放送した音楽を振り返る企画だ。いわば、過去が我々に語りかけてくる。

忘れていたこと、はっきりと思い出せること、様々な過去を我々は抱えて生きている。

 

それを振り返るかけがえのない時間。

 

 

だが僕たちは忘れてはいけない。

どんな素晴らしい過去も

辛かった日々も

 

その日々に意味を付けることができるのは

"今"だけなのだ。

 

 

大感動に包まれたミッドアウトドーム。

 

 

楠元さんから優勝の灰組に

優勝旗が手渡される。

 

しかし、マスチャーとごうりんは顔を見合わせ

その優勝旗を折ってしまった。

 

驚き尻餅をつく楠元さん。

 

それもそのはず

優勝旗を持っているだけで

その一年、全ての国はフリーパス

公共施設はタダで出入り自由

売れば七代は遊んで暮らせるという代物

 

それをわざわざ折るとは何事だろうか。

 

 

勝ちと負けという物差しで

この友情を、この仲間たちとの絆を

測ることはできない。

その象徴である優勝旗はもはや不要。

 

 

そして、ごうりんが指パッチンをすると

着物をきた女性たちが大勢ステージに傾れ込む

ごうりんとマスチャー、そして楠元さん

アオマルも着物に早着替え

 

 

「踊ろうか」

 

 

 

演奏された曲の曲調はまさかのサンバ

 

 

着物×サンバ

 

 

一件全く違う二つのジャンルが混ざり合い

とんでもないエンターテインメントを産んだ瞬間である。

 

 

ミッドアウトサンバ

 

叩け太鼓 我らサンバ

踊れサツマの川内

夢のように 時は過ぎて

はずむ女将と恋の夜

 


締めたフンドシ 巻いたハチマキ

みんなでここに集えば

弾むトークに ネタも輝き

コンテニューコインが乱れ飛ぶ

 


※オ-レオレ ゴウリンサンバ

オ-レオレ マスちゃーサンバ

あぁ 恋せよ クスモン

踊ろう ミッドアウター

木曜の深夜に 踊り明かそう

サンバ ビバ サンバ

ミッドアウト サンバ オレ!※

 


叩け太鼓 我らサンバ

踊れサツマの川内で

夢のように 時は過ぎて

押されるごうりんスイッチ

 

マサ
僕の益荒男 君の益荒男

昨日の敵は今日の友

誰も彼も浮かれ騒ぎ

貝殻パンツも弾け飛ぶ

 


※オ-レオレ ゴウリンサンバ

オ-レオレ マスちゃーサンバ

あぁ 恋せよ クスモン

踊ろう ミッドアウター

土曜の深夜に 踊り明かそう

サンバ ビバ サンバ

ミッドアウト サンバ オレ!※         

 

 

 

当然、この曲の間奏でなされたやりとりにも台本はない、それぞれの土地で、家で

それぞれが録音したやりとりである。

 

なのになぜだろう。

 

 

我々の脳内には

煌びやかなステージでやりとりする

メンバーたちの姿がありありと浮かんでくる。

 

 

ミッドアウトは実態がない。

リモート放送で、スタジオにいるわけではない

だが、それゆえに、そのフレキシブルさ故に

我々の脳内に中に絵を描く。

ある時はサンバを踊る着物姿の男女を

ある時はトロッコに乗って洞窟を旅する我々を

ある時は雨の中、喧嘩の仲直りをする二人の姿を

ある時は居酒屋にみんなで集い飲んでる皆を

 

想像、故にそれはどこまでも自由。

 

ミッドアウトの二人は我々の想像力を引き出す

天才だ。

 

我々の心から想像を生み出す手助けをする

いわば産婆。

 

 

まてよ。

 

 

 

産婆

 

 

さんば

 

 

 

サンバ!??

 

 

 

 

最後にサンバを最後に踊ったのは

そのメッセージだったのかもしれません。

 

 

3時間半という長丁場も全くそれを感じさせない

とてつもない放送となりました。

 

 

 

来年もミッドアウトをよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

そして、そんな感動のミッドアウト#150

灰茶歌合戦2022

〜スマッシュオールタイムベスト〜

 

2022.12.31(土)大晦日

20時より放送です。

晦日、あの感動をみんなで味わいましょう。

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そして灰茶の後23:30からは

「ゆくミッドアウト、くるミッドアウト」

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こちらは90分の放送

カウントダウンを一緒に楽しみましょう。

 

ミッドアウト寺にて

クイズ除夜の鐘チャレンジ

果たして鐘は108回突かれるのか!?

乞うご期待です。

 

 

姉妹番組

うたのまんなか 1月2日の放送は

わかまつごう×山下冗談による

うたのまんなか B級観光案内所です。

こちらも必聴。

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年末年始は攻めた番組構成FMさつませんだい

から目が離せませんね!

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全国から聞いてください。

 

 

それでは皆さん、良いお年を!