2021.2.4 スマッシュ#53 努力は100%伝えたい

f:id:midout:20210206093157j:plain

 

ミッドナイトゲットアウトスマッシュ#53

今週も沢山の方々に視聴していただき、ありがとうございます。

 

今回のスマッシュ#53は、内容こそ、普段と変わらない慣れ親しんだものでしたが、

その配信方法は実は、フルモデルチェンジともいえるほどに、進化をしていたのです。

はい。その通りです。

遠距離ラジオの産業革命

とも例えられるほどに。。。

 

今回のブログでは、この遠距離ラジオの産業革命の詳細についても、

解説していきたいと思います。

語り部は、自分の努力を100%伝えたい男、ごうりんに代わって

自分の主張を殺し、完全に黒子に徹することができる男。

私、スタッフK

が務めさせていいただきます。

 

その前に、まずはネタバレ回避で放送を聞きたいというかたは、

下記リンクより放送を聞くことができます。

フルモデルチェンジ記念で完全無料にて視聴できますので、

安心して聞いてください。

twitcasting.tv

 え?

録音がディレクターズ カット版の音質になっているって?

 

ノンノン

 

これは、まぎれも無く、ツイキャスで放送されたクオリティなんですよ。

リアル・エラ

です。

 

 

約20年前。。。

中高時代、友達の家に泊まりに行って夜中にコソコソ

ラジオごっこをして、ラジカセに録音して聞き返していた

ごうりんとますちゃー。

リスナーは、同じ古垣団の仲間、たかりん、モイなおき(このころはモイはついてない)、気軽に古楽器団長の三人でした。

 

f:id:midout:20200711075951j:plain

 

 

その後、鹿児島のごうりん、神奈川のますちゃー。

住む場所が離れた二人はツイキャスという翼を手に入れました。

 

離れた場所にいても、コラボ機能でラジオ遊びができる。

しかも、それを日本中、いや、世界中の人々が聞くことができる。

 

便利な世の中になったものだ。

初めのころは、ただ、話しているだけでひたすら楽しかった。

 

しかし、1年、2年と配信を続けていく中で、

遠距離ラジオコラボの潜在的な問題が少しずつ顕在化してきました

 

・アナログBGM方式(※1)による音量や音質低下問題

・アプリによる音声遅延問題

WiFi等が突然切れて放送途切れる問題

・わし問題(※2)

・小瓶問題

 

※1.一度スピーカーから出した音声をマイクでひろって録音する方式。これにより、トークのバックミュージックを実現。対義手法として、ミキサを使用してマイクの音声とBGMをミキシングするデジタルBGM方式が存在。

※2.鷲に連れ去られたかのように、ごうりんの声が小さくなる現象

※3.小瓶に閉じ込められたかのように、ごうりんの声が籠ったような音になる現象

 

ツイキャスで放送しているだけのころは、それも遠距離キャスなので仕方ない。と、目をつぶってきましたが、FMさつませんだいで放送開始(改めてすごい話!!)されてからは、ごうりんがツイキャスで放送した音源を編集して、整えて、ディレクターズカット版として放送していました。

 

具体的には、

・アナログBGMの部分に百分の1秒、寸分狂わぬタイミングでデジタル音源を重ねる、職人ならではの重ね塗り作業

・音ズレ等による不自然な間等を調整する、放送のなめし作業

・FMさつませんだいの90分の尺に合わせる、放送のトリミング作業

等々。。。

 

詳細なデータはありませんが、通常放送の場合でも、その編集作業は丸1日程度の時間がかかるそうです。

 

普段、金にならない仕事は一切やらないと公言して憚らないごうりん。

f:id:midout:20210206125849j:plain

 

無給ではないにせよ、決して対価が大きくはない、その途方もない作業を一年続け、

その間に、ごうりんは心のシュミンケを少しずつ溜めてしまっていました。

楠本さん、ミッドアウトスタッフ、ますちゃーでさえも、

その溢れそうなシュミンケに気づいていませんでした。。。

 

そして、2021年2月2日、13時そのときは突然訪れました。

f:id:midout:20210206130406j:plain

 

そうです。ごうりんの心のシュミンケが許容量を超え、

溢れだしてしまったのです。

 

#急募 #立ち直り方

というタグでtweetをしていた剛りん。

 

ことの重大さに気づいたマスチャーは

すぐさま剛りんに連絡し、その夜緊急ミッドアウト会議は開かれました。

 

平日深夜に、3時間以上に渡って行われたミッドアウト会議。

そこで剛りんが1週間に使えるミッドアウトエネルギーの内、大半を編集作業に

費やしてしまっているという事実が発覚しました。

このような作業の時間はできるだけ、自動化、外注等して、

剛りんにはクリエイティブなことに時間を使ってほしい。。。。

 

しかし、ミッドアウトの自転車操業てきな資金繰りで外注は難しい。。。

 

議論は行き詰まり、重苦しい空気がミッドアウトミーティングルーム

略してMMRを通見込んでいました。

 

「じゃあ、僕がへんしゅ、、、、」

と言いかけた私Kの言葉をかき消しながら、ますちゃーは言いました。

 

「デジタルBGM手法、チャレンジしてみるか。。。」

 

これまでも、ミキサー等を使用したデジタルBGM手法の導入については、ミッドアウト内で何度か議論になりました。

しかし、ツイキャスアプリやコラボとの両立等、解決が必要な課題が多く、さらに機材導入が必要になり失敗したときのダメージも大きい。いろいろな機材が間にはいることによって、音ズレの悪化も懸念され、採用が見送られてきた事実もあります。

 

「でも、それって、ムリ、、、、」

と言いかけた私Kの言葉をかき消して、床に落ちたシュミンケを指ですくいながら、

ますちゃーは言いました。

 

「世の中で配信している人なんて、星の数ほどいる。

 オレ達の条件に合う方法だってきっと、どこかにあるはずだ。」

 

ますちゃーの指についたシュミンケを舐めながら剛りんが続きます

 

「もう一度、もう一度だけ、みんなで考えてみよう」

 

目標は、ツイキャス生放送を、ディレクターズカット版並みのクオリティまで

向上させること。ここに、長く果てしない挑戦プロジェクトMが始まったのです。

 

 

数日後、、ますちゃーから一本のラインがごうりんに入ります。

「試したいことがある。全ての答えが見つかったかもしれん」

再びMMRに集められた一同。

 

ますちゃーから思いもよらない言葉が飛び出します。

「パソコン配信でやってみようと思う。」

 

「でも、それって、前にやって失敗、、、、」

と言いかけた私Kの言葉を突然の突風がかき消しました。

 

確かに数年前、PC版のツイキャスで配信を試みましたが、コラボがうまくできず、

失敗を繰り返した苦い記憶があります。ミキサの音も反芻しまくりでした。

しかし、それから数年、配信の世界は劇的な進化を遂げていました。

 

ツイキャス配信用にアプリがたくさん登場していたのです。

(おそらく数年前からあったものが主流になり、ツイキャス公式アプリとのリンク等が充実していた)

そのアプリを使用すれば、ミキサ等を用意しなくてもバックミュージックを流すことができるのです。

 

「でも、そのアプリコラボ非対応ってかいてありますね」

モブAが頭を抱えながらいっています。

「やはり、コラボで実現は無理、、、、、」

と言いかけた私Kの言葉を突然の落雷がかき消しました。

 

「そこで、剛りんとのコラボは、アプリの機能ではなく、Skypeを使う」

 

マスチャーの衝撃の一言に、息を飲むMMR一同。

配信をしながら、剛りんとSkype通話し、その通話音声をそのまま配信していまうというのです。

 

「それなら、理論上は可能、、が、でもしかし、、、」

と、理論派のモブBは電卓とソロバンのハイブリットで計算を始めました。

「成功する可能性は、、、0.3%」

 

「0.3%なら無理なんじゃ、、、ムぐっ」

そういう私の口に落ちたシュミンケを突っ込みながら剛りんは

 

「ふっ。思ったより高いな。やる価値はありそうだ」

 

そこからは、トライ&エラー繰り返しでした。

少しずつ、少しずつ前に進み、ついにコラボとデジタルBGM方式の両立に成功したのです。さらにこの方式には、他にも利点がありました。

 

・二人はSkypeの電話で話しているので、遅延がほぼ無い

・PCを優先LANにつないでいれば、通信がド安定

・今後ゲスト呼ぶときもSkypeでグループ通話するので遅延無いはず

そうです。冒頭で記した遠距離コラボの欠点のほとんどが解消しているのです。

 

完璧だ。。。

と誰もが思った矢先

 

「でも、BGM鳴らすタイミングとかが、遅れるのとかは編集がいりますね」

 

再び訪れた沈黙。

 

「ポン出し、、、」

皆が振り返ると、そこには「ポン出し」と書かれた赤ふんどし一丁姿の剛りん。

「ポン出しというボタン一つですぐさま音を出す機能を普通のラジオでは使っている

 その機能を模したアプリがあるんじゃないか?」

 

「それだ!」

 

ポン出しアプリはすぐに見つかり、ここに、

ツイキャスクオリティ=ディレクターズカット版クオリティ

作戦は達成されたのです。

 

f:id:midout:20210206140255j:plain

 

誰一人、欠けていてもここまで辿りつけなかった。。

二人は言いました。

技術が進化したおかげでできるようになったんんじゃない。

技術はもともとそこにあったのに、オレ達が気づいていなかっただけ。

オレ達の成し遂げたい気持ちが進化し、一歩前に踏み出したから、

掴むことができたんだと。

 

そんな二人が輝いて見えたのは、私の目が泪ぐんだからかもしれません。

目を拭こうと下を向くと、そこでは溢れて散らばっていた心のシュミンケが

ARTに昇華していました。

f:id:midout:20210206140901j:plain

 

 

放送では、来週、再来週の告知が行われました。

来週 2/11 (木) 23:00~

ミッドアウトバレンタインスペシャ

愛の伝道師である、ごうりんとマスチャーが貴女の恋の悩みに答えます。

皆さま、リアル恋の悩み、架空の恋の悩み、ネタ恋の悩み、なんでもOKですので、

どしどしメールお待ちしています。メールは、

midnightgetout@gmail.com

まで。男子の皆さんもラジオネームごと女子になりきってメール送ってくださいね。

 

来週は笑力もバレンタイン仕様です。お題は

「バレンタインで貴女が作る本命チョコの隠し味は?」

お題回答は

「河原で拾ったキレイな小石」

です。お題回答と同じ笑力の回答お待ちしています。

 

そして、

再来週 2/18(木) 23:00~

ゲスト:楠本さん

ゲストにFMさつませんだいの楠本さんを招いて、これまでのミッドアウトと、これからのミッドアウトについて、徹底討論します。

皆様から楠本さんへの質問メール、ガッキーメールお待ちしております。

 

 

そんな(どんな?)ミッドアウトスマッシュ#53のディレクターズカット版が

FMさつませんだいで2/6(土) 27:00~放送されます。

FMプラプラというアプリでリアルタイムでのみですが、全国どこからでも聞けますので、聞いてみてね

 

PS

今週のミッドアウトスマッシュ、ディレクターズカット版の編集時間は大幅に短縮されたそうです。めでたしめでたし